ラブモード(笑)


■大神・レニ■2002/08/09■Photoshop5.0
<<戻る>>

↓は高槻裕様にSSを付けて頂いちゃいましたv

-―-―-―-―-―-―-―-―--―-―-―-―-―-―-―-―
↓お好きなパターンからどうぞv↓

大神編 レニ編

「女の子がひとりで男の部屋に入ったときは、扉を開けておくように教えられただろう?」
俺は、少し強い口調で言った。
戦闘時以外で取る態度としては、厳しいものだったかな、と思う。
原因だって、俺を起こしにきたレニが、部屋の扉を閉めただけなのだから。
最近まともにふたりきりの時間が取れなかったから、レニが寂しく思っただけだろう。
レニの気持ちは、すごく嬉しい。
でも、そんなことを言っていては駄目なんだ。
「ごめんなさい・・・」
レニは、感情を押し殺した声でつぶやいたあと、唇をかんだ。
う・・・。
そんなに落ち込まれたら、どうしたらいいんだよぉ・・・。
「・・・もう少し気をつけるんだよ」
優しく付け加えてみる。
「了解」
レニは緊張を解いてくれた。
しかし、その後につないだ言葉は・・・。
「・・・それで、あの・・・この間のお仕置き・・・」
ええぇぇ?!
絶句した。と言うより、なんて言えばいいのかわからなかった。
まさか、と思う。
・・・俺の前回の対応は、間違いだっただろうか?
確かに、1ヶ月前に注意したとき、レニを困らせるつもりでキスをしたけど。実際、困った顔をしていたし・・・。
もしかして、あれは、レニを喜ばせてしまったのか?
だから、頭のどこかで、レニがこう言い出すことを期待していたのかも。
だとすれば、これは、心を鬼にしなければ・・・
レニの両肩に手を置いて、真剣な顔をしながら、レニを覗き込んだ。
「お仕置きの意味、判っているのか?今日は、なし、がお仕置き」
俺の言葉で、またレニの表情が一瞬曇る。
「了解」
戦闘前のような冷静な表情に見えるけど、瞳は涙で潤んでいるようだ。
レニだって、解かってくれていると思うが、俺はそんなに期待させていたのか?
一体、俺に、これ以上どうしろと言うんだ?!
こんなことで、レニを泣かせたくなんかないぞ!
「じゃあ、聞き分けのいいレニに、ご褒美として・・・」
俺は、とっさにレニの額にキスをした。
レニは、突然のキスに、瞳を大きく見開いた。
そして、顔に、ぱあっと微笑が広がる。
俺も、つられて微笑んでしまった。
これは、まずい。非常に、まずい。
このままじゃあ、前と変わらないぞ。
俺は、レニに、もっと女としての自覚を持ってもらいたいのに・・・。
世の中にはいろいろな男がいるんだから、間違いがあってからじゃ、遅いんだから。
俺は、心の中でため息をついた。
マリアやかえでさんにも、さりげなく注意してくれるように頼んでいたのに・・・。
二人の行為を無駄にしてしまった。
俺って、やっぱり隊長失格でしょうか・・・。

「女の子がひとりで男の部屋に入ったときは、扉を開けておくように教えられただろう?」
隊長の声は、有無を言わせない厳しいものだった。
頭ごなしに怒るわけでない調子が、ボクの心に深く染み込んでくる。
ボクが悪い。
かえでさんやマリアからも注意されていたことを、ボクが守らなかったから。
してはいけない事だとわかっていた。
でも、隊長の部屋で、隊長とふたりっきりの時間を邪魔されずに過ごしたいと思った。
扉を開けていたら、誰かが通りかかったら必ず、ふたりきりの時間が途切れてしまう。隊長だけに伝えたい、わがままな感情も、押さえざるをえない。隊長も、ボクを抱きしめてくれなくなった・・・抱きしめてくれるけど、回数も、時間も半分以下だ。
先月までは、扉を閉めて甘やかせてくれたし、初めてのときは、隊長から誘ってくれたのだから。
だから、1ヶ月に1回ぐらいなら、いいかなって、思って・・・。
「ごめんなさい・・・」
例外を認めていれば、決まりはないのと同じだ。
やむをえない事情ならともかく、これは、ボクの心が原因だったから。
納得できない命令なら、拒否をする。
だけど、約束は、自分で守ると決めた決まりなのだから、それを破ったボクが注意を受けるのは当然。今回が、2度目ならば、なおさらだ。
「・・・もう少し気をつけるんだよ」
それなのに、そんなボクに、隊長は優しい言葉を付け加える。
「了解」
その時、ボクの頭の中で呼び出された記憶は、不謹慎だけれど、前回、隊長に注意されたときのお仕置きだった。
あれは、本当にお仕置きだったのだろうかと思うけれど、隊長がそう言ったから間違いない。
でも、あれは・・・。
「・・・それで、あの・・・この間のお仕置き・・・」
隊長は、何も言わなかった。
きっと最高速で、何かを考えていたのだと思う。
ボクが、「お仕置き」して欲しがること・・・とか。
正確には5秒ぐらいかもしれないけれど、5分ぐらいには感じられた。
隊長が、ボクの両肩に手を置いて、真剣な顔で覗き込んできた。
「お仕置きの意味、判っているのか?今日は、なし、がお仕置き」
・・・そうか。わかっちゃったんだ。
「了解」
ボクが期待していること、わかっちゃったんだ。お仕置きは、「罰」だから・・・。 
そう思ったとき。
「じゃあ、聞き分けのいいレニに、ご褒美として・・・」
隊長の指がボクの前髪をかきあげ、隊長の唇がボクの額に触れた。
え・・・。
それは、前回のお仕置きと同じで、今回はご褒美で・・・。
同じ行為のはずなのに、今日はとても心地よくて・・・。
隊長。
ボク、約束を守るから、また、ご褒美が欲しい。
ううん。隊長なら、約束に関係なく、キスしてくれるよね?



<<戻る>>


女の子お絵かき掲示板ナスカiPhone修理